「今どこ?」「道」展

 
 
 
先日、前職の先輩であり、3児の母の方から子どもとのLINEをたまたま見せてもらう機会があった。
その時に面白かったのが、深夜になってもなかなか帰宅しない子を心配し、「今どこ?」とLINEを送る母に対して、「道」と大真面目に返していたこと。
小学生の低学年くらいのときには「なにしているの?」に対して「呼吸」とか答えているような友達がいたような気がするけど、結構面白いかもしれないと思い始めた。
なんとなく似た気がしているのが、トイレのことを化粧室と呼ぶ言葉。
トイレに行くプロセスをもう少し前後も含めて広く捉えて(ある意味抽象的に捉えてとも言える?)、排泄の後のプロセスである化粧直しにフォーカスを当てて(具体化して)、トイレを化粧室と呼んだのかもしれない。
前述の「今どこ?」のパターンは、「XX駅前」という具体的な情報を返すこともできるし、もっと具体的にはその場の住所を返すこともできる。もう少し抽象的にぼやかすと、XX地区とか、XX地方とか、XX県とか返せるのかもしれない。
ぼやかしすぎると、地球とかそういう返答になってくるのかもw
これに対して、「道」という絶妙なぼやかし具合だな、と感じた。
化粧室のパターンも道のパターンも色々とレイヤーを様々行き来しつつ、通常想定される質問に対する返答の繋ぎかえをしていると言えるのかもしれない。
いわば繋ぎかえ言葉。
こういう繋ぎかえ言葉はもっともっとありそうだなと感じるのでぜひ集めてみたい。
備考欄のお話に強引にひきつけるなら、職業は?とか左側の項目を聞かれる問いかけに対して、うまい具合に繋ぎかえができるとそれだけで備考欄的なものが見えてくるのかもしれない。